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カタカナ英語の発音からの脱却|株式会社国際遠隔教育設計

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カタカナ英語の発音からの脱却|株式会社国際遠隔教育設計

カタカナ英語の発音からの脱却|株式会社国際遠隔教育設計

2020/10/29

カタカナ英語の発音とネイティブ英語の発音の違いについて

カタカナ英語

ブログをご覧いただきありがとうございます。

わたくしたち日本人は、特に英語を習い始めのころがそうですが、すっかり日本語感覚で使っている英語、例えばバッグやキッチン、バスタオル、テーブル、あるいはビルディングとかクリスマスなどと同じ感覚で、新たに覚える英単語にカタカナのルビを振っておぼえます。でも、本当は誰かに発音記号を使って、きちんと英語の発音を基礎から教えてもらうのがよいのです。しかし、わたくし自身の経験を振り返ってみても、中学や高校の英語の先生に発音記号を使って英語の発音を指導してもらった記憶がありません。たいていは、先生の英語を聞いて、生徒はそれを一通りまねて音読して終わるだけでした。ですから、クラスの仲間たちは全員がカタカナ英語の発音になっていました。

これはどのような結果を生むでしょうか。例えば、中学や高校でかなりの数の単語を覚えたころ、試しに外国人に英語で話しかけてみるとわかります。すぐに英語が通じる場合もありますが、なかなか通じなくて慌てたり、目の前が暗くなって仰天することもありえます。後者の場合、学校で習った英語は何だったのか、と強い怒りや深刻な疑問を覚えたり、学校教育全体への強い不信感を抱くことにつながりかねません。特に、社会に出て五年、十年経過してからそういう手痛い経験をすると、後悔先に立たず、で多くの場合泣き寝入りすることになります。でも、そもそも、なぜそうなるのでしょうか。

答を一言でいえば、カタカナ英語の発音には、数多くの落とし穴と、越えることが極めて困難な無数の障壁が存在するからです。

例えば、バードウオッチングと言えば、趣味で野鳥の観察をすることを指し、バードは当然「鳥」という意味です。ところが、カタカナ表記の「バード」という音に対応する英語単語は二つあって、一つは"bard"で「詩人、もしくは吟遊詩人」を意味し、もう一つは "bird" で「小鳥」を指します。この二つの語の発音の違いは"ar" と"ir" のスペリングの差で区別されています。日本語のバードはネイティブには"bard"と聞こえる可能性が高いのです。同様に、"far"(=遠い、遠く離れた) と"fir"(=モミの木、モミ材) も互いに異なるスペリングと発音をもっています。これらは、ネイティブ発音では明確に区別されます。これはほとんどの英和辞典でも簡単に確かめることができます。辞書に記載されている発音記号の違いを確認してください。

もう一つカタカナ英語の欠陥として、音節の数が正しく勘定できないという問題があります。たとえば、携帯電話が普及する前の電話機には丸い穴が10個あるダイヤルがついていました。ダイヤルは英語の"dial"に由来する言葉です。ところで、"dial"の音節の数はいくつでしょうか。「ダ」、「イ」、「ヤ」、「ル」、と四文字で書くから英語の"dial"の音節は4個だと、何の疑いも持たずに平然と答える方がいらっしゃらないでしょうか。答を言いましょう。1個です。ダイヤルの元の英語の"dial"は、ネイティブの人たちにはある「一塊の音」(a lump of sound)として聴覚にしっかり記憶されています。なぜそうなのでしょうか。それは、"d" という子音で始まり、"l" というもう一つの子音で閉じられる語の、母音の部分、すなわち"ia" は、「あいあ」と発音されるからです。英語では、「あ」「い」「あ」の三つの音は、一個一個が独立して発音されるのではなく、全部まとめてひとつながりにし、一音にして発音されるからです。言い換えれば、三個の音は、一個の「団子音」となり、まとめて一口で処理(=発音)されます。結果、このやや特殊な構音には「三重母音」(triphthong) という名前がついています。他にも「えいあ」、「おいあ」、「あうあ」などの「一口」三重母音なるものが存在します。

 

カタカナ英語の限界が大分見えてきましたが、ここでネイティブの人たちの英語発音の特色をまとめておきましょう。

1.ネイティブはそれぞれの単語の音の塊を数えて音節数を勘定します。例えば、"fire" の音の塊は一個です。なぜなら、"ire" の部分の発音は「あいあ」という三重母音であり、ネイティブには一塊の「団子音」として認識されるからです。

2.子音はいくつ重なっても、音節の数には影響を与えません。

3.子音で終わる単語は、最後の子音を小さく発音します。それは小さすぎて聞こえないこともあります。

4.一つの単語の中に二つ以上の音節が含まれている場合は、そのいずれかが強く発音され、残りの音節は弱く発音されます。前者を強音節、後者を弱音節と言います。

5.一つの単語が子音で終わり、次の単語が母音で始まる場合には、しばしばその子音と母音はくっついて発音されます。例えば、What's your name?は「うおっちゃ・ねい?」と聞こえます。ここでは、最後の"m"の音はネイティブ発音では飲み込まれてしまうので、ほとんど聞こえません。また、What did you say?は「わりじゅ・せーい」と聞こえます。

6.多音節語の場合、丁寧に発音しようとすればするほど、強音節は長く、弱音節は短く、発音することになります。日本語では、いくら早口になっても、各音節の長さは一定に保たれます。

7.かなり微妙な感情の動きを、抑揚をコントロールすることで表現します。

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